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<アルケー(万物の根源)④ 〜ピタゴラス〜

  • 万物の根源は「水」である(タレス)
  • 万物の根源は「火」である(ヘラクレイトス)
  • 万物の根源は「数」である(ピタゴラス)

万物の根源について様々な説が出てきました。
このまま行くと他にも、万物の根源は◯◯である、という事が続きそうですが、ここで流れを変える人物が登場します。
それは哲学者パルメニデス(紀元前5世紀頃)です。

パルメニデスは、万物の根源が「水」だったり「火」だったり「数」だったりと、それぞれが違う説明をしていることに対して、それは人間が自然を観察し、それぞれの「感覚」によって判断している結果に過ぎない、と言いました。
それぞれ人間の感覚は違い、また感覚は錯覚を起こすので、同じ物(ここでは自然)を観察しても、答えは違いますし、それでは真理にたどりつけないということです。

では、そもそも人間は観察したことに対してどう考えればよいのか?
パルメニデスはそこで「感覚」ではなく「理性」を働かせることが大事だとしました。
それぞれの「感覚」は違いますが、「理性」で出した答えならば誰でも同じ答えを出せます。つまりこれは下のように表すことができます。

  • 感覚的な答え=相対的な答え(みんなの答えが違う)
  • 理性的な答え=絶対的な答え(みんなの答えが同じ)

「感覚」よりも「理性」が真理の探究には必要だ、ということを表したのはパルメニデスが初めてでした。
このことから、パルメニデスは合理主義を始めた人とも言われ、「理性を働かせて論理的に考える」という行為は後世の哲学に大きな影響を与えました。

その理性をもとにパルメニデスは、万物は不変である、と考えました。
たとえば、木が目の前にあるところを想像します。
その木を斧で切ると、木は半分になります。その木をさらに斧で切るとさらに半分になります。これを繰り返すと、最後はとても小さくなり、「視覚」という「感覚」では木は見えなくなるため、無くなった「無」という状態になったように錯覚します。
しかし、理性で考えるならば、「視覚」で見えなくなっても、とても小さい木が「有」るということが想像できます。

このようにパルメニデスはこの世界の物事は、無くならず変わらずあり続け、不変であると考えたのです。

>アルケー(万物の根源)⑥ 〜エンペドクレス〜