哲学の池

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カテゴリ:西洋哲学 > アルケー(万物の根源)


こう言ったタレスに対して

万物の根源は「火」である

と言った人が現れます。哲学者ヘラクレイトスです。(紀元前6世紀頃)

ヘラクレイトスは、万物は流転(変化)していて、自然界は絶えず変化している事に気付きました。
たとえば、太陽による光の時間だけが続くわけではなく、夜が来て闇の時間がいずれきます。また、生物は生き続けるわけではなく、戦いがあり死にします。

そういった自然観察をし、万物の流転、その変化の様を燃えさかる「火」に重ねたわけです。

その一方でヘラクレイトスは、太陽による光の時間と夜の闇の時間が必ず交互に繰り返すことや、生物が戦いで死ぬことが新しい生命の誕生に繋がることなど、この世界が一定に保たれていることにも気づきました。
これをヘラクレイトスは、変化の背後には世界の変わらない法則(ロゴス)があると結論付けました。

つまりヘラクレイトスは
万物の根源は「火」であり、すべて流転(変化)するとしながら、
その背後で世界は一定の法則(ロゴス)で成り立っていると説いたのです。

>アルケー(万物の根源)④ 〜ピタゴラス〜

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<アルケー(万物の根源)① 〜神話の誕生〜

神話
が人々の中で主流になり、時代が過ぎ去ります。
この世界は神が作った世界であり、なにか人間に理解できないことがあればそれは神の仕業であるという時代です。

そんな中、紀元前6世紀頃、タレスという人が現れ、こう言いました。

この世界は「水」からできている

生きている生物や植物は水分を含んでいるが、死んだものには水分がない。生と死、潤いと渇き。
タレスはこのような観察から、この世界の万物の根源(アルケー)は、「水」と考えました。

タレスの考えた理論は現代の知識をもとに考えると、おかしいところはあるかもしれません。
しかし大事なことは、今まで神話で片づけられていたこの世界を成り立ちを疑って、自分なりの答えを出したことです。
常識や教育に対して疑い、真理を追究するのが哲学です。

このことから、人類最初の哲学者はタレスと言われています。

また、人間が目で見える自然について考え、追求する哲学を自然哲学と呼びます。
つまり、タレスは最初の哲学者でありながら、自然哲学を始めた人でもあります。

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人類は他の生物よりも身体能力は高くありません。

トラのような鋭い爪もなく、ゾウのように頑丈な体があるわけでもなく、インパラのように素早く敵から逃げることもできない。

その人類がなぜ厳しい自然界で生きることができたかというと、それは他の動物よりも脳が発達していたからです。

発達した脳で、斧や弓矢などの武器を作ったり、火を起こしたり、知恵を共有することができ、人類は他の動物よりも有利に生き延びることができました。

そして、脳が発達しているがゆえに、他の動物では考えつかない事ができるようになった反面、世界を見て人類は疑問を持ちます。

一体、この世界は何で出来ているのか?

この疑問に対して当初人類は、世界は神という人間を超越した存在が創造した、という答えを出しました。

神という存在は人類にとっては都合がよく、死や病気や自然災害はすべて神の仕業にすることで納得することができました。

これが、神話の誕生です。

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