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<アルケー(万物の根源)⑤ 〜パルメニデス〜

  • 「万物は変化する」(ヘラクレイトス)
  • 「万物は不変である」(パルメニデス)

アルケー(万物の根源)を求める哲学は2人の偉大な哲学者により、それぞれ反対の結論が出されました。
どちらが正しいのか? どちらが間違っているのか? これは今後の哲学の方向性を分ける問題でした。

そこにエンペドクレス(紀元前5世紀頃)という哲学者が現れ、この2つの相反する考えを融合させてみせました。

まず、エンペドクレスは万物は、「水」「火」「土」「空気」の4つのリゾーマタ(根)からできているとし、この4つのリゾーマタは新たにできることもなく、また無くなることもなく、不変だとしました。

そして、この4つのリゾーマタが「愛」による「引力」で結合したり、「憎しみ」による「排斥力」(離れる力)で分離したりすることで、人間が観察できる物事の変化が起きると考えました。

この考え方により、ヘラクレイトスの「万物は変化する」と、パルメニデスの「万物は不変である」という答えを矛盾なく融合し、昇華させることができたのです。

このエンペドクレスの考え方は画期的であり、以下の点が後の哲学に重要な影響を与えました。

  • 万物(物質)には、変わらない要素の根がある(現代でいうと元素
  • 根(元素)は引力と排斥力などの「力」により、結合・分離をする

これらは現代科学の理論にも通じる点がありますね。