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はじめに

この世界は何からできているのだろう?

その疑問からアルケー(万物の根源)を探求した自然哲学が始まりました。

「ソフィスト」という職業はその後の時代、紀元前5世紀頃に現れました。
ソフィストとはどういう役割があったのか?
当時の時代背景もふくめて、見ていきましょう。

ソフィスト

古代ギリシャではソフィストが民衆に人気がありました。

ソフィストというのは職業教師のことであり、大金をもらって人々に「弁論術」を教える人です。その弁論術とは、雄弁に語り、相手を納得させる術です。

ここで重要なのは、ソフィストは真実を追求するよりも、いかにそれらしく語れるかを重視した相対主義者であったという事です。

相対主義とは?

絶対的なことに重きを置かないことです。
例えば「正義」について考えたとき

  • 弱者を助けることが正義だ
  • 弱者を助けると弱者のままで変わらないから、助けないことが正義だ

と、どちらにも捉えることができるので、その時々で自分が有利になるように主張を変えることができます。絶対的な意見を持たない、それが相対主義です。

人間は万物の尺度

ソフィストには有名な言葉があります。

「人間は万物の尺度である」

すべての事はそれをとらえる人によって違う
というソフィストの思想がよく出ている言葉です。

このようなソフィストに民衆は大金を払って、相手を丸め込み自分が議論で勝つ方法を教えてもらいました。

なぜソフィストが流行ったのか?  これには二つの要因が考えられます。

  1. 万物の根源は、長年かかってデモクリトスが原子であると推測したが、当時の科学技術ではそれを証明することはできなかった。その影響から人々は真理の追求から興味を失った。
  2. 当時のギリシャは男性が全員、政治に参加した時代で、雄弁に語り議論で勝ち、世論を導く事が尊敬される価値観があった。

真理は必要なく、いかにそれらしく話すのかが重要だ。
どうせ、人により感じ方は違うのだから、真理を求めても無駄だ。

かの有名な哲学者ソクラテスはこのような時代に現れました。